『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』

2021年10月20日/ 備忘録:読んだ&読みたい本たち

読んだ本&読みたい本を
忘れないように。
備忘録。


『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』
詩:受刑者、編:寮 美千子

『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』書影



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(出版社HP 紹介文)

少年受刑者たちの感動の詩集。

加害者である前に被害者だった──。
「詩」が心の扉を開いた瞬間、宝石のような言葉たちが紡がれる。

受刑者たちの固く閉ざされた心の扉が開かれたとき、
溢れでてくるのは、人への思いやり、純粋さや優しさ。
こんな子たちがなぜ犯罪者になってしまったのか。

心を耕されることなく荒れ地で育った子どもたち。
奈良少年刑務所の「社会性涵養プログラム」は、
詩の創作を通じて、荒れ地に水を注ぎ、耕し、
彼らに本来の「人間らしさ」をとりもどさせた。
変貌を遂げた受刑者たちが紡いだ詩集。


NHKラジオ第1放送「すっぴん!」
高橋源一郎さん担当回で紹介され、
大反響を読んだ一冊(2019年)。

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数年前まで放送されていた「すっぴん!」という
朝のラジオ番組が大好きで、出勤の時間に聴いていた。

高橋源ちゃん、宮沢章夫さん、サンキュータツオ氏
興味深い本をたくさんご紹介くださっていた。

毎週金曜の「ゲンちゃんの現代国語」のおかげで
選書ストックが充実しました。お世話になりました。

さてさて。
その中の一冊が今回の本。
昨年読んで、文字通り「ハッ」とさせられた書です。

表紙の写真は、国指定重要文化財となった元奈良少年刑務所の美しい外観。
レンガ造りの瀟洒な建物は刑務所だったとは思えない。

2017年までは刑務所として利用され、その後史料館となり、
今後はホテルとして利用されるとのこと。

編者 寮さんは、彼らと関りがなくなることを
寂しく思っている様子でした。


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『世界はもっと美しくなる 奈良少年刑務所詩集』
詩:受刑者、編:寮 美千子
ロクリン社(2016.10)
978-4-907542-33-7
(911.5/セ)




Posted by なかほどちびた at 08:00│Comments(0)
 
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